バレー部キャプテンと
よこしまな少女たち
第十一章〜間隙
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 傾き始めた太陽の光が窓から射し込む、放課後の教室で、なんの大義名分も持ち合わせていない少女たちに強要され、南涼子は裸体を晒している。その不条理極まる恥辱に加え、新たに第三者の存在が点として浮かび上がったことで、涼子の精神と肉体は一段と厳しく蝕まれていた。
 きわどい三角関係は、いったい、どんな形に歪められていくのだろうか。平静でいられるはずのない、今の涼子の頭では、雲をつかむような話だった。ただただ、泥沼の不安感が胸の内を支配している。



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