バレー部キャプテンと
よこしまな少女たち
第十章〜波及
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 色白の細長い指が、太ももの表面を触手のように這い回っている。脚の付け根や陰毛の生えぎわなど、際どい部分を指先で撫でられたり、押される感触。
 ついに南涼子は、喉元に抑えていた声の塊を吐き出した。それは、およそ思春期の女らしからぬ、ひどくしゃがれた喘ぎ声だった。
 対照的に、セーラー服の少女たちの顔には、どこか酒酔いにも似た嗜虐の色が浮かんでいる。



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