バレー部キャプテンと
よこしまな少女たち
第二十六章
壊れかけの偶像
4



 目の前で、事のなりゆきを注視している、香織が、ふてぶてしさ全開の表情で言う。
「ねえ……、どうして、南さんは、自分のほうから、舞ちゃんに、懲罰を、お願いしようとしないわけ? もしかして、痛い思いをするのが、怖いの? だとしたら、見た目に似合わず、けっこう臆病なんだね……。でも、だいじょうぶだよ。たぶん、痛み自体は、それほどでもないはず……。それとも、なに? どうしても受け入れられない、何か、特別な理由でも、あるわけ……? ないよねえ? なにしろ、奴隷なんだから。もう、何もかも捨て去ってて、大事なもの、守るものなんて、何一つとしてないはずでしょう……? まあ、なんにしろ、いつまでも、その状態で、舞ちゃんを待たせ続けても仕方ないから、南さんが、いくら意思表示しなくても、あと一分ほどしたら、舞ちゃんに、ゴーサインを出すからね?」
 その後……、涼子は、視界全体から、色彩が、徐々に失われていくのを目にしていた。あたかも、脳裏に映し出されていた、白黒映像の世界が、現実に重なり始めたかのように。これは、きっと、本能からの最終通告なのだろう。この身が、人型の肉塊と化した、その光景は、もうすぐ、現実のものとなる……、と。
 にもかかわらず、できることといえば、全精力をもって、おしりの肉を引き締め、割れ目を押し広げようとする、舞の指の力に対して、抗い続けるだけ、という有様の自分がいる。そうして、今の自分が、どれほど絶望的な状況下にあるのか、それを漠然と理解したとたん、体のありとあらゆる細胞が、南涼子という人間の終わりを悟り、恐慌をきたしたかのごとく、けいれん発作に似た、体中の震えの症状が起こり始めた。
 香織は、目をぎらぎらと輝かせながら、さらに喋り続ける。
「ねえ、舞ちゃん……。歯型は、おしりの、なるべく肉付きのいいところに付けてね? そっちのほうが、見栄えがいいからさ。それで、わかってるとは思うけど、甘噛みした程度じゃあ、懲罰を与えたことにならないの。きっちりと、一、二週間は消えそうにない、血が滲み出るくらいの、赤い歯型を付けるんだよ? まさに、奴隷への焼印のような、ね……。あ、でも、がぶっ、て思いっ切り強く噛んだら、南せんぱいのおしりの皮下脂肪に溜まってる、あぶらだらけの、きいぃぃったない肉汁が、じゅわっとあふれ出てきそうだねえ……。どうする? その肉汁。すすって、どんな味がするのか、確かめてみる?」
 すると、舞は、まんざらでもなさそうに、えへへへへっ、と笑い声を漏らした。
 
 今や、涼子の視界は、完全に白黒世界へと変わっていた。
 そのせいもあり、やたらとリアルに思い浮かんでしまうのだ。コンクリートの地面に、全裸姿で横たわっており、まぶたは開いていても、何も視覚情報を取り入れていない、その瞳を、虚空の一点に向けたまま、だらしなく半開きになった口から、よだれを垂らしている、自分、南涼子。人型の肉塊と成り果てた自分の、そのイメージが、幻覚のように眼前に現れている。
 それゆえ、心の底から、そうはなりたくない……、と願った。
 と、そこで、人が、よく夢の中で体験するといわれる、あの、高い所から足を踏み外し、落下していくような感覚にとらわれた。落ちていく、落ちていく、どこまでも……。
 果たして、この感覚は、なんなんだろう?
 ああ、これは、強い恐怖を感じている状態だ。ものすごく純粋な恐怖であるがゆえに、逆に、それと気づかなかった。
 いわば、未知への恐怖である。
 極端な例としては、処刑台の前に引きずり出され、自身の命が絶たれる、その時が、目前に迫った者の心理状態を、まず想像させられる。そして、そうした状況に立たされた者たちと、今の自分自身を、重ね合わせて考えると、さしたる根拠もないけれど、半ば確信する。きっと、人間というのは、とてつもない根源的恐怖に襲われた場合、えてして、色彩の消失した世界の住人となるものなのだろう……。

「ん? どうしたの? 南さん……。どうも、目の焦点が、合ってないように見えるし、それに何より……、顔色が……、変。肌の色が濃いっていうか、だけど、全然、健康そうじゃなくて、なんだろ……、重度の薬物中毒で、きちんと栄養を取ってない人、みたいに、黒ずんだ顔色してる……。ねえ、そう思わない?」
 香織は、隣の後輩に訊いた。
「……言われてみれば、たしかに。なんか、ちょっと目を離した隙に、南せんぱいの、顔の見た目が、十歳以上、老けちゃったような、印象……。とにかく、生気が感じられないですよね」
 後輩も、真顔で答える。
「あ、あのっ……」
 涼子は、わらにもすがる思いで、口を開いた。
「……バ、バット。……バットをっ」
 その先、どう言えばいいのかと、思いを巡らす。
「バット……?」と香織。
「えっ、ええ……。吉永さんの手による、おしり叩きじゃあ、懲罰として、甘すぎるっていうんでしたら……、た、滝沢さんが、おっしゃってましたよね……? あのっ、ソフトボール用の、金属バットで、わたしに、その……、ケツバットをするって……。たしか……、二十発でしたっけ……? その案を、どうか! どうか! 検討してくださらないでしょうか!?」
 涼子は、清き一票をお願いする、議員候補者さながらの勢いで懇願した。
「あー、滝沢さんの案ねぇ……。正直、滝沢さんが、どこまで本気で言ってたのか、あたし、わからなかったんだけど……、でも、南さん、本当に、いいの? 耐えられる自信が、あるわけ? 金属バットなんかで、おしりを打ったら……、滝沢さんが言ったとおり、フルスイング? まあ、あたしも、やるとなったら、容赦しないし、一発一発、痛みで飛び上がるんじゃない? たぶんだけど……、十発も打ったら、その時点で、南さんのおしり、そこらじゅう、青黒く変色して、全体的に、肉が、ぶくぶくに膨れ上がると思うよ? そうなったら、そこからの後半が、地獄……。そのおしりに、さらに一発、もう一発と、バットを打ちつけていくから……、うん、ほとんど、拷問みたいなもんで、病人レベルのマゾヒストにしか、耐えられない懲罰になるだろうねえ……。あと、後遺症は、心配じゃないの? おしりの形、それ自体が、変わっちゃうはずだから、この先、五年くらい、綺麗に元通りには、ならなかったりして? いいのかなぁー。それに比べて、舞ちゃんに付けられた、歯型なんて、三週間もすれば、跡形もなく消えるはずだけどお?」
 おそらく、香織の予想は、間違っていないだろうが、しかし……。
「いえ! も、もう、金属バットで、わたしのおしり! めっためたの、ぐっちゃぐちゃにしちゃってください! そうして味わう激痛のなかでこそ、わたし、自分の犯した罪と向き合えるって……、そう確信しているんです! 肉体的ダメージのことで、ご心配いただいてるようですが! わたしは、絶対に、最後まで耐え抜く覚悟です! 根性、見せますので、どうか! 見届けてください!」
 涼子は、右手の拳を、腹の前で握りしめるジェスチャーをした。
 すると、香織は、人生を達観した老婆が、愚かな若者を眺めるかのように、その、つり上がり気味の目を細めた。
 不思議な沈黙が降りる。
 涼子としては、香織が、聞き入れてくれますように、と祈るしかなかった。

「ふーん……。激痛のなかでこそ、か……。立派な心がけだけど、その一方で、舞ちゃんのことを、妙に意識しちゃうところは、変わってないみたいね」
 香織は、極めて平板な声で言った。
「えっ……」
 涼子は、言葉を返せなかった。
「まあ、南さんにとっては、二個下の、それも、自分のことが好きで、告白の手紙まで手渡してきた、って子だもんねえ……。色々と、複雑なことを考えちゃう? なになに……? 舞ちゃんの唇が、まるで、キスみたいに、ぶちゅっと、自分のおしりにくっつく、って時点で、ありえない! って感じぃ? 舞ちゃんに、おしりを噛まれて、あまつさえ、汗まみれの状態のおしりの、肉汁をすすられるなんて、恥ずかしくて、やるせなくて、何より、屈辱で、狂い死にしちゃいそうなの?」
 香織は、青みがかった光を湛えた目で、真っ直ぐこちらに視線を向けてくる。
 何もかも言い当てられたがために、涼子は、すっかり返事に窮してしまう。あくまでも、プライドを捨てた姿勢を装いたかったものの、香織には、完全に内心を見透かされていたようだ。では、これから、自分は、どう振る舞えばいいのかと、途方に暮れる思いである。
「そうなんだね? 否定できない、ってことは……。まったく、なーにが、わたしの感情の問題じゃない、よ。もろに、あなたの感情の問題じゃないの。要するに……、南さんは、奴隷として尽くさせてほしいと、あたしに、頭を下げたくせに、女の子としてのプライドだけは、まだ、捨てきれてない、ってことね? もう、バレバレなんだから、素直に認めなさいよ」
 香織は、駆け引きに勝った気分なのか、むしろ、愉快げな表情で、そう迫ってくる。
 どう考えても、なおも、自分を取り繕うのは、見苦しい悪あがきとしか思われないはずだった。
「……はいっ。ごめんなさい」
 涼子は、消え入りそうな声で、ぽつりと口にした。
「あらあら、しゅんとなっちゃって。それにしても……、女の子としてのプライドを守るためなら、たとえ、ケツバット地獄、拷問みたいな肉体的苦痛であろうとも、最後まで耐え抜く覚悟がある、なんて……」
 香織は、なにか、感慨深げな口調で言うと、一呼吸、間を置き、そして言葉を続ける。
「ワンダフォォォォォッ! まるで、この世のすべてを焼き尽くす炎のように、猛々しく、同時に、霜に包まれた一輪のすみれのように、いじらしい、乙女心! なんて美しいものなんだろう……。南さんは、それを、胸に秘め続けてるわけね? 奴隷である以前に、ひとりの乙女だっていうのね?」
 ひどく答えにくい問いかけだった。
 であるがゆえに、その時、涼子は、哀れみの情を誘いたいという感情の表出か、無自覚のうちに、胸の前で、自然と両手を組んだのだった。その数秒後、これでは、いかにも、何かに祈りを捧げる、か弱い女の子みたいだな、と自分自身で認識する。

「なによ、なによ……。一気に、乙女っぽく見えてきたじゃないの……。よし、それじゃあ、表情やポーズで、もっともっと、あざといくらい、乙女アピールをしてっ。わたし、南涼子は、鏡を見るたび、一喜一憂して、人前で、お腹が鳴ったら、血の気が引くほど恥ずかしくなっちゃって、うんこ、なんて単語は、とてもじゃないけど、口にできない、いたいけな乙女なんです……、って。そうして、南さんの乙女心が、痛いくらい伝わってきたら、そんな女の子に、焼印を押される、奴隷みたいな屈辱を味わわせたり、おしりが変形するほどの、暴力を振るったりするのは、残酷な話だなってことで、あたし、懲罰を与えること自体を、考え直してあげてもいいよ?」
 香織は、ひひひひっ、と野卑に笑う。
 涼子は、希望の光を、目の当たりにした境地に至った。しかし、同時に、強いためらいを覚える。そもそも、人の気を惹くために、そうした、少女らしさのようなものを、前面に出す行為とは、ほぼ無縁の性格であるため、これ以上、どうすればいいのか、ほとほと困り果ててしまう。それに、現在、陰惨な性暴力の被害者という立場に立たされているにもかかわらず、感情を殺し、ことさら乙女チックな姿を見せるなど、それこそ、生身の人間のやることではないはずだ。
 おい! 南涼子っ……。お前、わかっているな!? 絶対に、絶対に、ここで、吉永の甘言になんか、乗せられるんじゃないぞ! 吉永は、わたしの女心を、とことん、もてあそんでいるんだ。わたしが、その場逃れのために、自分の品位を、考えうる限り最低のところまで落とし、まさに、絵に描いたような道化と化すかどうか、と……。そして、いずれにせよ、最終的には、わたしを、心身ともに壊しにかかる腹づもりであることは、明々白々としているんだから……。ん? ならば、どうやって、この絶望的な状況下から脱し、自分の誇りを守ることができるかって? お前には、言ったはずだぞ……。拳を振り上げろよ! とにかくさ、後ろにいる、レズのエロガキ、わたしの体に、何をしている? わたしの体の、どこに、指をかけている? まず、このガキの顔面に、今すぐ、渾身のバックキックを喰らわせろ! 今すぐに、だ……。なに? そんなことをしたら、洒落にならない重傷を負わせてしまう? いいじゃん。再起不能の体にしてやって、今後、二度と、レズとして、女の体に触れることの叶わない、悲しい人生を送らせてやろうよっ。
 その舞が、思い通りにオモチャを扱えない幼児みたいに、あーん、もぉうっ、と声をこぼした。おそらく、涼子のおしりの肉が、岩のように硬いほど引き締められているため、その奥の排泄器官が覗くまで、割れ目を押し広げるのは、困難だと諦めかけているのだろう。だが、今一度、おしりの浅い部分の肉を、ぐいっと左右に引っ張ってきたかと思うと、またしても、露骨に鼻を鳴らし始めた。しかも、気配というか、皮膚感覚に、それとなく伝わってくる感じからすると、今度は、涼子のおしりの割れ目に、鼻を押し当てんばかりにして、臭気を確かめているらしいことを悟らされる。
「やぁっだぁ……。たぶん、っていうか……、もう、二百パーセントくらい、確実に、南先輩……、おしり、ちゃんと拭いてないっ……! だってだって、この、おしりの中に溜まってる、ばっちすぎる汗……、臭いからして、病原菌とかが、いっぱい、含まれてるだけじゃなくて……、う、うんち……、の粒子? まで、混ざってるって、一瞬でわかっちゃいますもぉん……。あの南先輩が、まさか、ここまで不潔な体してたなんて……、なんだか、怖い夢の中にいる気分……。ああ、ダメだ。嗅いでると、あたし、頭が、くらくらしてきちゃうぅぅぅぅっ」
 今この瞬間、自分は、臨死体験をしているのではないかと、本気で思うような、非現実的なまでの恥辱。
 とうとう、この状況に耐えきれなくなり、より乙女チックな姿を、どうにか体で表現しようという気持ちが働く。ただ、けいれん発作に似た、体中の震えの症状は、依然として続いており、自分の体を、巧く動かしたり、また、静止させたりと、コントロールするのが可能なのかどうかすら、自信の持てない心持ちなのだった。
 しかし、涼子は、自我すら捨てる覚悟で、自分を奮起すると、胸の前で組んだ両手を、じわじわと持ち上げていき、左の頬に付けた。そうして、首を、左に三十度ほど傾けてみせる。おやすみポーズっぽいものを意識したのだ。むろん、それでも、気力を振り絞るようにして、大臀筋に力を入れ続けているのであるが。

「おおおっ……。いいじゃん、いいじゃぁーん……。まさに、真夜中、窓から夜空を見上げて、お星様に、あの人と結ばれますように、ってお願い事をする、うぶな乙女を思わせるポーズじゃないのぉ……。わりと板に付いてるところを見ると、南さん、さては、毎晩のように、そんなことをしてたんだなぁ……? あ、あれか? 南さんの場合は、大好きな滝沢さんと、エッチできますように、か……? 図星でしょ? なんで、わかっちゃったの? って、その顔に、はっきりと書いてあるよ……? だったら、表情も、今の南さんの胸の内を、ストレートに表すように、ちゃんと乙女っぽくして。恥ずかしそうに、それでいて、ちょっぴり拗ねたように、アヒル口、作ってよ。アヒル口!」
 香織は、いつになく気が逸っている様子でまくし立てる。
 もはや、後戻り不能な状況であるのは、川の流れのごとく明らかだった。しかし、普段、人とのコミュニケーションにおいて、相手が、同性か異性かに関わらず、そんな表情を、意図的に作る習性はないため、どう口もとの形を変えたら、それらしく見えるのか、その感覚がわからない。そのため、参考になる何かはないかと、日常生活を振り返ると、つと、テレビによく出演している、ある二十代の女性アイドルの顔が、頭の中に思い浮かんだ。彼女は、事あるごとに、視聴者、とくに男性受けを狙っていると思しき、涼子としては、正直、あまりいい印象を持っていない、いわゆる、アヒル口の表情を作ってみせるのだ。
 涼子は、その際の、彼女の口もとの形をイメージしながら、プリクラでキス顔をする女の子みたいに、思いっ切り唇を突き出した。それから、口の両端を、ぎゅっと、できる限り上げてみせる。半端なく自分にそぐわない顔つきだということは、ほかならぬ、自分自身が、一番、よくわかっている。しかし、それでも、その状態で、表情筋を固定したまま、どうにも焦点を合わせにくい目で、白黒世界の視界に映る、吉永香織に、『乙女アピール』のための視線を向ける。
 なあ……、南涼子。お前には、完全に愛想が尽きたよ。人間としての誇りを踏みにじられているのに、もう、その痛みすら感じていないんじゃないのか? まあ、いいや。そうやって、道化を演じ続けて、最後には、ナメクジみたいな肉塊に成り果てるといい。そして、お前は、生涯にわたって、気が触れるほど悔やみ続けるんだ。今日この日、血の色まで、どす黒いであろう、この女たちの顔面に、拳を叩き込まなかったことを……。あばよっ、南涼子っ……。

「きゃぁぁぁぁぁっ、かぁっわぁいぃぃぃぃぃっ! これが、強豪校として知られてる、バレー部のキャプテンか、っていうくらい、南さんの、別の一面を、見させてもらってる気分よ。あの、極太うんこのイメージを、ついつい連想しちゃう、きったないおしり、してる女だなんて、嘘みたいじゃない……。こーんな、いたいけな乙女を、パンツまで脱がせて、全裸にさせたうえ、奴隷として躾けてるなんて……、あたしたち、ひょっとして、大げさでなく、今、全国で、一番ワルな女子高生グループだったり?」
 香織は、頬がとろけんばかりの笑みを浮かべている。
 その隣のさゆりが、なにやら、涼子の頭のてっぺんから足の爪先まで、まじまじと眺めるようにしながら言う。
「ただ……、なんなんでしょ……。これでもかというほど、可憐な少女をアピールしてるわりに、全身、いかにも油、って感じの汗にまみれてるわ、ジョリジョリした腋毛も覗いてるわ、おまけに、まん毛は、男勝り気質を、見事に象徴してるような、ボーボー状態だわで……、違和感満載、というか、絵的に、めちゃめちゃシュールでっすねえ……」
 一方で、右手側にいる、滝沢秋菜は、気に食わないという表情で、黒目だけをこちらに向け、射るような視線を送ってくる。おそらく、調教役である秋菜としては、懲罰を免れたいがために、乙女チックな姿を見せる、涼子の態度そのものが、目障りで仕方ないのだろう。



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